観覧車

仕事でデパートの屋上に行った。何と、観覧車があった。そういや、ちょっと前の新聞に載っていた、かつて子どもたちの大人気だった あの観覧車である。
ワタクシも40年以上前に母親に連れられてデパートの屋上に行った朧げな記憶はあるが、本当に観覧車に乗ったのかどうかは確かではない。
が、デパート屋上の、その観覧車を見た途端、懐かしい感情がどっと押し寄せた。そういや、デパート行く、ってのは当時は凄い贅沢だったような気がする。
母親の買い物に付き合わされ、食堂で食べた(ような気がする)、ピラミッド状のチキンライスの上に旗が立っていたお子様ランチ。
もろもろの想い出は、今では「三丁目の夕日」の中の1シーンにしか残されていないような淡く懐かしいものになってしまった。
観覧車は屋上の従業員休憩所の奥にあって一般人は入れないようだが、いつまであの屋上に置いておくのだろうか、気になるところである。
あまり気になるので例によって調べたら、何と、「国内に現存する最古の屋上観覧車」であり「国の登録有形文化財」なのだそうだ。
素晴らしいものを朝から拝ませてもらったものだなあ。
今更ではあるが、そのデパートとは名古屋三越・栄、である。